根拠で解く

根拠で解く 心電図 3・4級 Web模試

12-LEAD ECG · PRACTICE & MOCK EXAM

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12誘導心電図を見て所見を選ぶ模試20問。制限時間つき・自動採点・分野別の正答率つき。お試し3問は無料、全20問は980円(税込・買い切り・2026年度版)。

この模試について

12誘導心電図を見て、いちばん考えられる所見を5つの選択肢から選ぶ模試です。難易度は、心電図検定3・4級レベルを目安にしています。

  • 20問が模試1回分です。制限時間は30分で、最後にまとめて自動採点し、得点と分野別の正答率、間違えた問題の解説を表示します。
  • 練習モードでは、分野や難易度を選んで1問ずつ解けます。
  • スマートフォンのブラウザで解けます。図はタップで拡大できます。
  • お試しの3問は無料で、会員登録なしで解けます。全20問は980円(税込・買い切り・2026年度版)で、2027年3月31日までご利用いただけます。

お試し問題(無料の3問)

全20問のうち、無料で解ける3問です。ここで考えてから、「解答と解説を見る」を開いてください。上のアプリでは、同じ問題を練習モード・模試モードで解けます(選ぶと自動で採点されます)。

お試し問題1 伝導障害基礎

68歳の女性の12誘導心電図を示す。最も考えられる所見はどれか。

12誘導心電図(お試し問題1)
図 12誘導心電図(25 mm/s、10 mm/mV) (図:PTB-XL v1.0.3/CC BY 4.0/改変あり)
  • aブルガダ型心電図
  • b不完全右脚ブロック
  • c完全右脚ブロック
  • d後壁梗塞
  • e完全左脚ブロック
解答と解説を見る(お試し問題1)

正解:c. 完全右脚ブロック

根拠

V1は小さなr波とS波のあとに、幅の広い大きなR'波(約0.9 mV)が続くrSR'型で、R'のあとにSTが下がりT波は陰性。V1で測るQRS幅は小さい目盛り約3.5個(約0.14秒)。I・aVL・V5・V6ではQRSの終わりに幅広く浅いS波がある。V2のQRSは小さな切れ込みが重なるM字型。RRは約1.0秒で規則的で、各QRSの前にP波がある。

ほかの選択肢が違う理由

  • a. ブルガダ型心電図
    V1・V2で右脚ブロックに似たR'様の波がみられることはあるが、ブルガダ型ではそれに続いてSTが上に凸(coved型)に2 mm以上上昇し、I・V6の幅広いS波は伴わない。本図はR'のあとのSTが下がり、I・V6に幅広いS波がある。
  • b. 不完全右脚ブロック
    紛らわしい選択肢。V1のR'は同じように出るが、不完全右脚ブロックはQRS幅が0.12秒未満(小さい目盛り3個未満)。本図はV1で測って約0.14秒あり、I・V6のS波も幅が広い。
  • d. 後壁梗塞
    V1・V2のR波が高くなる点は似るが、後壁梗塞のR波は幅が狭く、QRS幅は広がらない。本図はV1のR'が幅広く(QRS約0.14秒)、I・V6に幅広いS波がある。
  • e. 完全左脚ブロック
    QRS幅が0.12秒以上になる点は同じだが、V1は下向き(QS型・rS型)で、I・V6はS波のない幅広いR波になる。本図のV1は上向きのR'、I・V6には幅広いS波がある。

覚えるポイント

  • 右脚ブロックは「QRSの最後の部分」で読む。V1で上向きのR'、I・aVL・V5・V6で幅広いS波があり、QRS幅が0.12秒以上なら完全右脚ブロック。
  • 右脚ブロックではQRSの始まり(心室中隔の興奮)は保たれるので、V1〜V3にQ波(QS型)があれば前壁中隔梗塞の合併を考えられる。左脚ブロックではこの判断が難しい。

出題の狙い:QRSの終末部の向き(V1のR'とI・V6のS波)と幅から、完全右脚ブロックと読めるか。

お試し問題2 計測基礎

53歳の女性の12誘導心電図を示す。この心電図の心拍数に最も近いのはどれか。

12誘導心電図(お試し問題2)
図 12誘導心電図(25 mm/s、10 mm/mV) (図:PTB-XL v1.0.3/CC BY 4.0/改変あり)
  • a約50/分
  • b約60/分
  • c約75/分
  • d約100/分
  • e約130/分
解答と解説を見る(お試し問題2)

正解:c. 約75/分

根拠

最下段のII誘導でRRは一定で、R波から次のR波までが約19.5〜20 mm(大きい目盛り4個弱、約0.79秒)。300÷4=75、小さい目盛りで数えると1500÷19.5≒77/分。下段は10秒間の記録で、QRSは13個あり、13×6=78/分とも合う。各QRSの前にP波がある洞調律。

ほかの選択肢が違う理由

  • a. 約50/分
    RRが大きい目盛り6個(1.2秒)のときの値で、本図のRRより長い。
  • b. 約60/分
    RRが大きい目盛り5個(1.0秒)のときの値。R波が太い線の上にないときに次の太い線まで数えてしまうと、遅く見積もりやすい。本図のRRは4個弱。
  • d. 約100/分
    RRが大きい目盛り3個(0.6秒)のときの値で、本図のRRより短い。
  • e. 約130/分
    紛らわしい選択肢。下段のII誘導を6秒間の記録と取り違え、QRSの数(13個)を10倍した値。本図の下段は10秒間(250 mm)の記録なので、QRSの数は6倍する。

覚えるポイント

  • 規則的なリズムでは、心拍数=1500÷RR(小さい目盛りの数)で細かく求められる。大きい目盛りを使う300÷(大きい目盛りの数)は、すばやい見積もりに向く。
  • QRSの数から求めるときは、記録の長さを確かめてから掛ける数を決める(10秒間なら×6、6秒間なら×10)。

出題の狙い:RRの長さと記録の長さを正しく使って、心拍数を求められるか。

お試し問題3 正常・その他基礎

56歳の女性の12誘導心電図を示す。最も考えられる所見はどれか。

12誘導心電図(お試し問題3)
図 12誘導心電図(25 mm/s、10 mm/mV) (図:PTB-XL v1.0.3/CC BY 4.0/改変あり)
  • a早期再分極
  • b1度房室ブロック
  • c左脚前枝ブロック
  • d正常心電図
  • eQT延長
解答と解説を見る(お試し問題3)

正解:d. 正常心電図

根拠

最下段のII誘導で、各QRSの前に上向きのP波があり、PRは約0.16秒で一定。RRはほぼ一定(約0.9〜1.0秒、約64/分)。QRS幅は約0.08秒と狭く、I・II・aVFが上向き優位で電気軸は正常範囲。V1〜V2はrS型で、V3〜V5にかけてR波が順に高くなる。STは基線上(V2・V3で1 mm未満の軽い上昇)で、T波はI・II・aVF・V2〜V6で上向き(aVRは陰性、aVL・V1は平低)。QTは約0.37秒で、RRの半分より短い。

ほかの選択肢が違う理由

  • a. 早期再分極
    紛らわしい選択肢。V3でSTがわずかに上がりT波が高めな点に目が行きやすいが、前胸部誘導の1 mm前後のST上昇は正常でもみられる。早期再分極は、下壁や側壁の誘導でQRSの終わりにノッチやスラーを伴ってJ点が上昇するもの。本図にはその所見がない。
  • b. 1度房室ブロック
    PRが0.20秒を超える。本図のPRは約0.16秒。
  • c. 左脚前枝ブロック
    電気軸が−45°より左に偏り、II・III・aVFがrS型になる。本図のII・III・aVFは上向き優位で、電気軸は正常範囲。
  • e. QT延長
    QTがRRの半分を超え、補正しても延びている状態。本図のQTは約0.37秒で、RR(約0.94秒)の半分より短い。

覚えるポイント

  • aVRの陰性T波、V1の平低〜陰性T波、aVLの小さなQRSと平らなT波、前胸部誘導の1 mm前後のST上昇は、正常でもみられる。これらを異常と取り違えない。
  • 前胸部誘導では、V1からV5にかけてR波が順に高く、S波が順に浅くなる(移行帯はV3〜V4付近)。この移り変わりが保たれていることも正常の確認になる。

出題の狙い:正常でもみられる所見(aVR・V1・aVLのT波、前胸部の軽いST上昇)を異常と取り違えず、正常と判断できるか。

出題範囲

20問の分野と難易度の内訳です。

分野問題数基礎中級
調律431
伝導障害633
肥大・負荷101
虚血・梗塞413
計測211
正常・その他321
合計201010

基礎は4級、中級は3級を目安にした問題で、10問ずつです。計測は、心拍数などの値を図から読み取る問題です。

「根拠で解く」とは

形の印象だけで答えると、似た所見と取り違えやすくなります。この模試では、所見ごとに確かめる点(根拠)を順に確かめてから答えを選びます。解説は「根拠」「ほかの選択肢が違う理由」「覚えるポイント」の3つに分けています。

お試し問題の1つ、完全右脚ブロックの問題では、次の2点を確かめます。

  1. QRSの幅:V1で測ると約0.14秒(小さい目盛り約3.5個)で、0.12秒以上ある。
  2. QRSの最後の部分の向き:V1は幅の広いR'波をもつrSR'型で、I・aVL・V5・V6には幅の広いS波がある。

2点がそろうので、完全右脚ブロックと判断します。同じ2点で、ほかの選択肢も外せます。V1のR'があってもQRS幅が0.12秒未満なら不完全右脚ブロック、QRSが広くてもV1が下向きでI・V6にS波がなければ完全左脚ブロックです。

こんな方に

  • 心電図の読み方を学んでいる看護師・臨床検査技師・研修医・医学生
  • 心電図検定3・4級レベルの問題を、時間を計って解いてみたい方
  • 分野別の正答率で、苦手な分野を確かめたい方
  • Kindleの問題集を解き終えて、別の問題で力を試したい方

使い方

  1. お試しの3問を解く。 無料です。
  2. 購入する。 「全20問を購入する(980円)」のボタンから決済画面(Stripe)に進み、クレジットカードで支払います。
  3. アクセスコードを控えて、入力する。 決済が終わると、完了画面にアクセスコードが表示されます。領収書などのメールは自動では送られないため、コードが出るのはこの画面だけです。スクリーンショットやメモで必ず控えてから、このページの入力欄に入れてください。コードはその端末のブラウザに保存され、次からは入力不要です。
  4. 練習モードか模試モードで解く。

よくある質問

Q. 心電図検定を実施している団体の教材ですか。
いいえ。独自に作った問題で、特定の試験・団体が作成・監修したものではありません。合格を保証するものでもありません。

Q. いつまで使えますか。
2027年3月31日までです。買い切りで、月ごとの料金はかかりません。

Q. スマホとパソコンのどちらで使えますか。
どちらでも使えます(最新のChrome・Safari・Edge)。記録は端末ごとに保存され、共有されません。別の端末では、その端末でもコードを入力してください。

Q. アクセスコードをなくしました。
購入日と、お支払いに使ったメールアドレスを添えて contact@cardio-gakkai.com までご連絡ください。購入の記録を確かめて、個別にお返事します。

Q. 以前の販売ページ(cardio-gakkai.com/ecg-drill/)で購入しました。
同じアクセスコードが使えます。ページの場所が変わったため、このページで一度だけ入力し直してください。分からない場合は、上と同じ方法でお問い合わせください。

Q. 領収書はもらえますか。
自動ではお送りしていません。購入日とメールアドレスを添えてご連絡いただければ、個別に発行します。

Q. Kindleの問題集とは何が違いますか。
問題が違います。Kindle本『根拠で解く 心電図 3・4級 試験対策問題集』は40問で、この模試の20問とは問題も心電図も重なっていません。

Q. 図の心電図はどこから取ったものですか。
公開データベースPTB-XLの実際の記録を、方眼紙の上に描き直した図です。個人を特定する情報は含みません。

監修者

ひつじ医師(循環器専門医)。この模試を制作・監修しています。全20問の問題と解説は、循環器専門医が図を見て確認しています。正解は、元データに付けられた診断をもとに、波形を確認して決めています。YouTube「循環器の教室 by ひつじ医師」とX(@hitsujidoctor)で、心電図や循環器の病気について発信しています。

図の出典

(図:PTB-XL v1.0.3/CC BY 4.0/改変あり)

本アプリの心電図は、公開データセット PTB-XL(PhysioNet)の波形を元に作成した図で、CC BY 4.0 のもとで利用しています。図の再描画などの改変を含みます。

心電図の元データ:Wagner P, Strodthoff N, Bousseljot R, Samek W, Schaeffter T. PTB-XL, a large publicly available electrocardiography dataset (version 1.0.3). PhysioNet. 2022. https://doi.org/10.13026/kfzx-aw45(CC BY 4.0:https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/deed.ja)/原著論文:Wagner P, Strodthoff N, Bousseljot R-D, et al. Sci Data 2020;7:154. 本教材の心電図は、上記の波形データを方眼紙上に再描画した図で、改変を含みます(誘導の配置と時間幅の選択、基線の位置合わせ、格子と較正波の付加、記録末尾約0.1秒の詰め物を描かない)。原著者による推奨・承認を示すものではありません。

ご利用上の注意

日本不整脈心電学会をはじめ、特定の試験・団体が作成・監修したものではありません。

判読の練習のための教材です。診断や治療の判断の代わりにはなりません。